音楽芸術協会での朗読♪
第20回記念音芸協コンサート
「音芸協♪これまで、そしてこれから」
で朗読をさせて頂いてからもう10日も経つのですね。
宝塚歌劇の脚本を手掛けた今は亡き菅沼潤氏が翻訳された台本はとても独特で、自分の中に落とし込むのに時間がかかりました。
絵本タイプの物はよく朗読されているようですが、こちらの翻訳の物はとても珍しいと思います。
朗読付の動物の謝肉祭と言えば子供向けのクラシックと思われがちですが、今回の朗読はまさに大人向け。
例えばこんな感じ
「かっこ、かっこ、かっこ、かっこつけ!
どうしてみんな夫婦円満をよそうのさ、本当は浮気したいくせに。
もっと本音で生きようよ、かっこかっこかっこ良く。」
第9曲「森の奥のカッコウ」の朗読です。
このような特徴ある文章が14あります。
この文章をどのように朗読するか。
読み手によって、全く雰囲気が変わるので難しい所です。
今回は演出家がおられないので、全ては自分の読み方にかかってきます。
私がイメージした人物像はこんな感じです↓
(今回ご縁を下さった、フルート奏者の福原さんと)
あまりにも独特なので、雰囲気づくりのためかつらと衣装をつけてやっと自分の中に落とし込めました。
指揮の粟辻聡さんは、全て私に委ねて下さいました。
入るタイミングも、朗読も。
普段あめんぼ座のダメ出しに慣れている私は、全くダメ出しのない事に逆に不安を感じました。
自分の作り上げた世界観がオーケストラの演奏に大きく影響を与えてしまうわけですから、責任重大です。
この世界観を受け入れてもらう事はできるのか?
かつらをかぶってドン引きされないか?
蓋を開けて見れば、自分でも驚くほどの好評でした。
音芸協会の会長からは
「素晴らしい表現力、やってもらって本当に良かった。」
協賛会社の方からは打ち上げの際にわざわざ私を探しだし、
(かつらをかぶっていないと誰だか分からなかったようです。)
「朗読良かったよ!!」
と言いに来てくださいました。
繊細なメロディを奏で聴衆を魅了したチェリストの方からは
「今回の演奏は山本さんの朗読なしでは成立しませんでした。」
指揮者の方から
「貴重な体験をさせていただきました。
ご一緒させていただけて大変楽しかったです!
また、どこかでご一緒させていただけることを心から楽しみにしております。」
ピアニストの方から
「朗読にもいろいろな音があって楽しい。」
(レッスンでも行っておりますが、声の音の高さをかなり広い範囲で使いました。)
その他紹介しきれませんが、ありがたいお言葉を頂いております。
これほど好評だった理由の一つに、今回の舞台は私の得意な事を集めた集大成だったと言えると思います。
★ハンドマイクを使う事。(声の調節がしやすい)
★あめんぼ座の群読で鍛え上げた低い声での迫力ある朗読。
★昔から音楽に慣れ親しんでいること。(音楽の余韻と間合いが分かる。)
素晴らしい指揮者、また音楽家の方々も才能のある素晴らしい方々が集まっていました。
コントラバスの方は長い間大阪フィルハーモニー交響楽団で活躍されていたそうです。
音楽好きの私にとって音楽では一緒に舞台に上がる事など到底不可能な方々でしたが、朗読だからこそ、共演させて頂くことができました。
私の魂も大喜びです。
無駄な事など一つもありません。
目の前の事を一生懸命に取り組む事。
その点が繋がりご縁となって、チャンスが生まれます。
尊敬するマエストロ粟辻聡さんと一緒にお写真を撮って頂きました。
粟辻さんはとにかく人格が素晴らしい。大きな器の方でした。
また声もとても良いのです。
指揮をしながら口ずさむ歌声の魅力的な事。
話す声も心に響く癒しボイスです。
この後東京で日本フィルハーモニー交響楽団の指揮をされるそうです。益々注目ですね。
これからも一歩一歩さらに積み重ねて行きたいと思います。
トレーニングに通ってくださってる皆さまも、ぜひご一緒に積み重ねて行きましょう♪
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