上手に話そうと思う事より、伝えたい思いを言葉に乗せる事が大切です。




先日元世界銀行副総裁西水美恵子さんの講演会へ行ってきました。

「本気を呼び醒ます、真のリーダーの教え」

ビジネス系のタイトルのようにも思えますが、表面的な薄っぺらいありがちの内容ではなく、
それは深く心に沁みとおる内容でした。

西水さんのメンターは「雷龍国王4世」と呼ばれている前ブータン国王。
真っ正直な国王にお会いしたとき、雷に打たれたようだったそうです。

首から上だけで考えて分かった気になっておられたとき、
危機感をハートで掴む見本となったのが、国王だったのだとか。

その教えを元に西水さんが副総裁として部下を指導したあり方が
とても素晴らしいのです。

一点のブレもなく、周りに頭がおかしくなったんじゃないかと言われても
真実を貫き通し、そして結果が出始める事で周りも変わって行ったそうです。

口先だけの世のため人のためではない。本当にその人の身になって
考える事を公演を通じて教えてくださいました。

全ての内容をお伝えすることはさすがにできませんので、
ぜひ彼女の著書を読んでみてください。


さて、話し方ヴォイストレナーとして彼女の話し方をを分析してみます。

講演会で話される方の中には立ち上がって身ぶり手振りも入れての
派手な話し方で聴衆を惹き付ける方もおられますが、彼女の場合は
全く逆のタイプです。

流石に元副総裁という立場でお仕事をされてこられた方だけあって、
軸が真っ直ぐストーンと通っています。

間をうまく使い、必要以上の抑揚をつけずじっくりと落ち着いて
お話をされます。

そして御自身の体験談をたくさん盛り込まれて、次第に聴衆が西水ワールドへ
引き込まれていきます。

目力、オーラそれらはやはり経験から来ているのでしょう。
なかなか真似のできるものではありません。

ただ一般の私たちでも真似のできることがあります。
それは自分の体験した真実を自分の言葉で語ることです。

そこには上手く話そうとする必要はありません。

伝えたい熱い気持ち、それをことばに込め、丁寧に
話すとよいでしょう。

大切なのは形ではなく、中身です。

そこができるようになってから、少しずつ形(話す手法)も良くしていくと
良いでしょう。

























a:2837 t:1 y:2

コメント


認証コード7253

コメントは管理者の承認後に表示されます。