KOE・声を楽しむ発表会
なかなかHPのブログを更新できず、ご報告が遅くなってしまいました。
今年4月6日㈯ 13:00~
アステ市民プラザマルチスペース1
で開催された発表会のご報告です。
話す声のボイストレーニング、ボイトレサークルへ通ってくださっている
方々の参加希望者による発表会です。
発表会の参加は申込制なので、出たくない人は出なくても大丈夫です。
また見るだけでもOKです。
いつものボイストレーニングのレッスンの時間外で練習をしています。
内容により個別、またはグループ別に対応させて頂いておりますので、
ここだけの話し、私は大変ですが、受講者様は出られた方がとてもお得です。
発表会で成長される方もとても多いのです。
それでは簡単に当日の出演者順にご紹介致します。
①ペンギン(5分後に意外な結末2青いミステリーより)
SF、ホラー、ミステリーを集めた本の中からのお話。
ペンギンのお話しで5分後に意外な結末という内容のお話し。
Tさんは全て暗記で披露、しかも1番目の出演なのに全く動じる様子もなく、
感心致しました。意外な結末をしっかり表現できていました。
胸にペンギンのブローチだと思って付けていたのは、後で小鳥と判明しました。
②いのちをいただく(西日本新聞社より)
生きていくのに欠かせない衣食住の中の食のお話し。私たちは
肉、魚、野菜、米等を食べて生きています。動植物のいのちを
いただいているのです。
そのいのちと向き合うお話しをUさんが語ってくださいました。
皆様の心に響く優しい語りでした。
③五つのパン((『三本の金の髪の毛』より
児童文学作家としてとても有名な松岡享子さんや仲間たちが
子どもたちに語ってきた選りすぐりのお話しの中の一つです。
今回はこのお話をひょんな事からペアを組むことになったお二人
が読み語りをしてくださいました。
生き生きと表現できており、とても素敵なペアでした。
④日本にも「見知らぬ明日」が訪れる
(世界の軍事情勢と日本の危機より)
日本で生活している私たち、毎日の生活や社会の中にいろいろ困難な事が
あったとしても、世界という視点で見てみると、私たちはとても幸せな
暮らしをしているといえるのではないでしょうか。
日本にずっといれば、このまま永遠に幸せに暮らしていけるのでしょうか?
長く人生を歩んで来られ、多くの経験をしてこられた最年長のSさんが
演台を前にしっかりと語ってくださいました。
⑤桜の樹の下には (梶井基次郎作)
私はこの作者の世界観が好きですが、一般の方向けには暗い印象の作品
なので避けてきた作品でした。Sさんがこれを選ぶとは驚きました。
作者は31歳で結核で亡くなりましたが、その透徹した作風は死後ますます
高く評価されました。Sさんはしっかりと作品に向き合いました。
ある程度の声が必要な作品ですが、頑張って仕上げてきてくださいました。
⑥仙人(芥川龍之介作)
またまた新しいペアが誕生しました。
長くボイストレーニングに通ってくださっているベテランの豪華な
お二人が送るのは大阪の町へ奉公に来た仙人になることを夢見ている
権助のお話し。
それぞれの個性を生かし、よい声量を生かし、見事に表現してくださいました。
安心して見させて頂きました。
⑦世界でいちばんやかましい音(ベンジャミン・エルキン作)
読み聞かせをされているUさんがご自身で選んだ作品です。
小5の国語の教材としても使われているようです。
教材に取り上げられるだけあって、大切な様々な要素が含まれている
作品といえるでしょう。
この作品をUさんが体を使い、舞台のスペースを有効に使い、
生き生きと表現してくださいました。とても良かったです。
⑧On the Sunny Side Of the Stree 明るい表通りで
(ルイ・アームストロング、小川隆夫)
昨年は「雨ニモマケズ」宮沢賢治の詩を独特の個性で
披露くださいました。今年はルイ・アームストロングです。
多くの人々の心をつかんだ曲。チラシを見られた
方が、「どなたか歌われるのですか?これは思い出の
曲です」と第一に目がいったようでした。
歌ってはいただけませんでしたが、オリジナルに語ってくださ
いました。
こういう独特の世界観を披露してくださるのは素晴らしい事です。
大いに楽しませて頂きました。
⑨杜子春 (芥川龍之介作)
今年も最後はグループの朗読劇でした。
グループエネルギーというのがあるのでしょうか?
なかなか皆さん気合が入っておりました。
人数が多いほどチームプレーが必要なので、練習時間も長く必要です。
かなりの熱演で、また衣装も考えてくださいました。
朗読劇に大切なのは、声量と表現力ですが、しっかりと取り組んで下さり、
なかなか見ごたえがありました。
最後に出演者の皆様と集合写真♪
私の教室は朗読教室ではなく、話す声のボイストレーニング教室です。
型通りの読みを重要視しておりません。
私の教室で大切にしているポイントはこちらです↓
自分の持つ良い声を出す。
個性を発揮する。
生き生きと表現する。
間違えることも、失敗も恐れず、思いっきり楽しむだけです。
発表会当日は、アステにチラシを貼っていたので、教室関係者以外の方も
見に来られましたが、「面白かった」「楽しかった」と終了後に直接声をかけて
くださいました。
次回もぜひ肩の力を抜いて楽しくご参加ください。
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